大手化学メーカーの東洋紡は、持続可能な成長とさらなる企業価値の向上に向けて経営改革を進めている。改革の推進には、IT環境の整備が欠かせない。 デジタル化の推進や、セキュリティをはじめとするITインフラの整備を担うのが同社のCDO(最高デジタル責任者)を務める矢吹 哲朗 氏だ。
概要
東洋紡株式会社
化学製品製造業
大阪府大阪市北区梅田一丁目13番1号 大阪梅田ツインタワーズ・サウス
フィルム、ライフサイエンス、環境・機能材、 機能繊維分野における各種製品の製造・ 加工・販売
10,668名(2024年3月31日現在)
課題
東洋紡株式会社は、2022年に創立140周年を迎えた大手化学メーカー。創業当初は綿紡績を中心とす る繊維メーカーだったが、現在は「フィルム」「ライフサイエンス」「環境・機能材」「機能繊維・商事」の4つの セグメントで、さまざまな分野の高機能素材や製品を開発・製造する企業へと変貌を遂げている。東洋紡本 体に加えて日本22社・海外31社(※2024年7月時点)のグループ企業で構成される東洋紡グループは、持続 可能な成長を実現するための「サステナブル・ビジョン2030」を掲げて経営改革を進めている真っ最中だ。