Unit 42は2016年からChaferの活動を観測していますが、Chaferは遅くとも2015年からは活動していることが分かっています。新しい第2段階のペイロードはPythonベースで、PyInstallerユーティリティを使って実行形式にコンパイルされています。同攻撃者がPythonベースのペイロードを利用する様子を確認したのは、Unit 42 ではこれが初めてです。なおOilRigのClayside VBScriptとコードに重複が見られることは確認していますが、現時点で私たちはChaferとOilRigを別々の脅威攻撃グループとして追跡しています。私たちは、このペイロードを追跡するにあたりMechaFlounderと名付けました。
Unit 42は、特定のファイル属性とインフラストラクチャの指標をもとに、WINDSHIFT攻撃グループによる活動を特定し、過去の DarkMatter、Objective-Seeによる調査結果と相関させました。この結果得られた中東の政府機関で展開された標的型WINDSHIFT攻撃の詳細を説明します。